【再更新】仕事仲間のモチベーションを上げる難しさ|ベンガル地方からの職人さん

by - 月曜日, 12月 16, 2013

2013年12月16日の記事、再更新☆

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ジャイプールのジュエリー工房で職人さんとのやりとり。
以前1つのデザインに、思い通りに行くまで4回やり直しをお願いしたことがありました。

3回めの仕上がりを見て「何も変わってないな。。。困ったな」と思っていたら、
オーナーが、「でもね、杏それは難しいよ。っていうか職人さん4回もやり直しでがっかりしちゃってる」と言います。

「え、がっかりしちゃってる?」

「うん、てゆうか、でも4回やり直しは人間なら誰でもやになっちゃうよ。彼が特別なわけじゃなくて」
と言われたました。

そっか、確かにね。
どうしたらいいのかな。。と思って自分の今までの短い経験を振り返ってみました。

私は4年くらい会社勤めをしてたけど、いつも会社のためというより
自分のために働く事だけ考えていました。
だから会社を愛するとか、付き合い残業とか、一切しようとは思いませんでした。
将来独立しようと思ってたし、会社勤めの期間はいかにそのために多く学んで
将来に役立てるかを考えて、会社も社内での仕事も選んでいました。
なるべく早く会社を出て、仕事以外の時間は人に会ったり自分の制作に時間をかけることを心がけていたのです。

それでも一人、すごい上司がいました。
その人の元で働いてた時には会社を愛してはいなかったものの、
プロジェクトに自分のその時の全集中力を絞り出されてる気がしました。
なんでだろう?と不思議でした。
それは、その上司の仕事の渡し方がとても上手だったからだと思います。

彼ははじめに全部説明しました。
クライアントの会社形態について、その会社の社長の人柄、会社がある土地の土地柄、
プロジェクトにかかっている費用、それだけでなく細かい情報すべて。
いかに小さい仕事を渡すときにも面倒臭がらずに、と思うくらい丁寧にすべて説明してくれました。
それも下っ端の下っ端の私に、よくそんなに丁寧に、といつも時間をかけて説明してくれたと思います。

そして
「やってごらん」
という感じでとりあえず、任せてみてくれる。

独立したいという気持ちが強い私にとってはその、ある全部任せてくれるスタイルが
とっても嬉しくて、仕事の大小にかかわらず責任感を持っていつのまにかその仕事に没頭していました。
「会社の仕事」じゃなくて「あなたの仕事」と思わされることで
私は完全に全力を注いでいたのかもしれません。
やり直しを何回もらったかなんで記憶に無いです。
全体を把握してる仕事は自分の子供みたいに可愛くて、いくら手をかけてもがっかりどころか楽しくてしょうがなかったからです。

そして、おだてられると木でもなんでも登ってしまう私をわかっていて、よく褒めてくれました。笑。

もちろん経験浅の私に渡してくれる仕事の規模自体はとっても小さいし、
もし私が失敗してもその上司が一瞬で片付けられるような、それだけ超、能力が
ある人だったからできたやり方なのだけど
私はいつも自分の働き方をみて「この上司はすごいな」と思っていました。

。。。そういうふうにできないかな、とふと思ったのです。
(責任感を持ってもらうことと褒めることかな?)

そこで、初心に戻って、自分のブランドにかける思いと自分について再度語ってみました。
なんでジュエリーづくりに魅力を感じているのか。
なぜブランドを母親とやりたいと思ったのか。
なぜインドに居るのか。
将来の夢は何なのか。
家族はどうなってるのか。
最後に、どうしてこの工房の職人さんと仕事をしたいのか。
あなたなしではこのプロジェクトは成り立たないんです!!
ありがとう。大好き!
と言ってみました。

するとオーナーは、うん。わかった。どうもありがとう。
よく分かったし、一緒に頑張ろうって思ったよ。と言ってくれました。

でも次に、
でもねー、あの職人たちはベンガル出身なんだよ。
何を言っても通じないっていうか教養がまったくないし
きびしくしてもおだてても、あの人達いかに早く帰って家族と過ごすことしか考えてないからね。
10年以上使ってるけど分かり合えないんだよ。毎日頭が痛い。
と言われました。

そっか、、ベンガルのおじさん、なんといいお父さんなんだな。

「いかに早く帰って家族と過ごす」それ大事だよね。
というわけで、
「ゴールを共有して褒める」だけでなく、プラス「なるべく早く終わらせてさっさと家に帰る」
ということを重要事項において、
いかに職人さんのやり直しを減らし時間内はモチベーションをあげられるかを工夫することにしました。

仕事を渡す前によく下準備して、定期的に日本の仕上げ技術、道具などを紹介し、
モチベーションを保つというよりは飽きさせない工夫をすることにしたのです。

こういうことはマネージメント参考書を読めばすぐ書いてあるのかもしれないけど
今回はベンガルの職人さんに教えてもらいました。




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